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「……ある、というと?」
「そのまんまだよ。レベルが上がるにつれて、技や身体の強化、使える技の増加……だったっけ、強くなれるの。この国の常識でしょう?」
さも当たり前のような顔でつらつらと説明するジュピア。
「レベルが存在するということは理解したぞ、ジュピアよ」
「え、キティーったらずっとヴァーミリオンにいるのに知らなかった系?それは大変。私ったらちょぴりお姉さん」
へへんと胸を張って得意げなジュピア。それは別に問題ないのだが、私が知りたいのはそこではない。
「ジュピアよ、質問がある」
「どうしたキティーちゃん?」
「レベルというのは、どうやって自分で確認するのだ?」
私はゲーム内の操作方法しかわからないため、どのようにレベルなどを確認するのかがわからない。
「この腕輪のマークを上にスライドすると見れるよ」
そう言って見せてくれたのは、見覚えのある銀色の腕輪。ゲーム内でキャラ全員が身につけているものだ。
自分の右腕を確認すると、やはり同じ銀色の腕輪がはめてあった。
「これで確認するのか。理解した」
「やっぱりキティーったらあんまり知らなかったんだね。私はやっぱりお姉さん!」
ドヤ顔のまま答えるジュピア。わかったから、そのドヤ顔を抑えてくれ。
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