殺めた僕を

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おさかな、食べたいなぁ! どうせだったら、お寿司食べに行こうかぁ! いや、やっぱりLIFEのお惣菜にしようか… あっ、今日お寿司完売してるやん… 何気ない日常。何気ない会話。 壊そうとしている命が頭にこびりついた僕に、ほとんど何も知らない君は振り絞った元気をぶつけてくれる。 独りじゃないよ。 寂しかったら連絡してね。 いっしょにいるからね。 だいすきだよ。 見返りなぞ求めることなく発せられる言葉たち。それと合わせて送られる無償のハグ。 無抵抗の命を殺そうとしている僕に、自分でさえも殺そうとしている僕に、僕の周りにあった関係すらも殺そうとしている僕に、ただ降り注ぐ癒し。
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