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「はぁっ、ここまで来たら大丈夫、かな」
2人で手を握りながら、
走って着いた場所は、砂浜が広がる海。
今だに──────手は繋がれたままだけど。
「ぁの、ありがとうございます、本当に、」
男の子の方を向いて、お礼を言う私。
「ん。いや、なんかやべーと思って。
あんだけ逃げてたら、他の奴らは.........、」
男の子は、
あえて言葉を濁してはくれたけど。
言葉の続きは、
〝食べられた〟だってこと、想像できる。
──────たぶん、お母さんも。
男の子に助けて貰わなかったら。
きっと.....................
「私だって、死んで、ましたよね、」
男の子にそう呟くと。
「かもなーーっ。流石に、
俺でもパニくる全員連れてくのは無理だったし」
落ち着いた口調でそう言う男の子。
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