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そこで、〝ある疑問〟が生まれた。
「ぁの、どうして私、だったんですか?」
なにか、
〝理由〟があるのかな?って、問いかけると。
「一緒に逃げるってことは、
〝運命共同体〟って、ことじゃん?」
そう聞いてくる男の子。
「まぁ、確かに.........、」
言われてみれば、そうな気もして答えると。
「〝運命共同体〟でも、
上手くやっていけそうな子を助けた。
それに、あんた、落ち着いてたし」
そう言って、笑った男の子。
その笑顔に不覚にも、
──────ドクンと、心臓が音を立てた。
そして..................
「ぁの、私、楠木天織です!高2です!」
気づけば叫ぶように自己紹介する私。
口走ったあとで、
引かれたかな?って思ったけど。
「ふっ。俺は、水谷結瑠。俺も高2」
ほんの少し笑って、自己紹介してくれた男の子。
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