0人が本棚に入れています
本棚に追加
「いやっ、うそ、何これ、どうしよう」
どの部位を何度見返しても記憶にある自分の姿とは似つきもしない。
なのに、それでもなお半信半疑。
まだ信じられない。
いや、信じられるわけがない。そんなことは、起こるはずがないこと。
自分の変わり果てた姿を受け止められず、目眩で倒れそうになるが、必死に正気を保ち自分の部屋にある卓上型の鏡で顔を確認してみる、まずは、
「良かった」
少なくとも首から上に変化は見られない。 最悪の状況を免れたことにまずは一安心。
次に、鏡をゆっくりと下の方に向けて行き、首から下を順に映し出してみる。
少女的には鏡を介すことにより客観性を持たせたつもりなのだ。
「えっ?やっぱり。やっぱりそうなの…」
瞬きを三回ほど繰り返して、もう一度鏡を覗く。
次に、瞳を極力まん丸に見開いて覗いてみる。
その結果が…
両眼を閉じて、もう一度叫ぶことに。
「ウホォ~ウホ~ゥォゥォ!!!」
ゴリラの用に叫んで、もう一度目を開けてみる。
夢でありますように…そう願いながら。
しかし、何度繰り返しても事実が変わることは無い。
驚きで涙も出て来ない。
最初のコメントを投稿しよう!