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今日、真知は学校帰りに、道を尋ねられた。
腰の曲がった、見た目80歳は優に過ぎている御婦人にである。
そのご婦人(お婆さん)は、猛暑の中ウォーキングバッグを杖替わりに、真知の半分にも満たないスピードで、きょろきょろと探し物をするかの様に歩いていた。
真知には、その姿が道に迷っているように見えた。そうなると、このまま通り過ぎてしまうことには罪悪感を感じてしまう。
ヒーローをこよなく愛し、正義感の強い真知が困っている人を放っておけるはずもない。
そこで、真知は思い切ってお婆さんに話しかけてみた。
すると、そのお婆さんは孫に会いに行く途中で、駅に行く為のバス停を探しているとのことであった。
予想通りであった真知は、得意げに身振り手振りを交えてバス停までの道順を教えようと試みる。だが、相手はお年寄り、どうにも理解をしてくれない。
そうなれば連れて行った方が早いし、その方がヒーローっぽい行い。そう思った真知は、お婆さんをバス停まで連れて行き、バスに乗せてあげることを決意した。
内心、暑くて億劫だったことは、微塵にも顔に出さずに…
道すがら、暑くてあまりしゃべりたくは無かった真知は、極力目を合わせない様にしていたが、何せお婆さんは見た目に違えて話し好き。しかも、聞き出し上手でもあった。
停留所に着いても開放してもらうタイミングを見失った真知は、結局、バスが来るまでの間、色々なぶっちゃけ話をさせられてしまうことに。
もちろんのこと、小さい頃から特撮が好きでヒーローに憧れていることや、筋肉モリモリのマッチョが大好きなことまでも、恥ずかしながら上手く引き出されてしまう。
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