手を伸ばした先、

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(演技.........、そう思われてるんだ、) 芭瑠くんからしたら、 〝モブキャラのオーディション〟すら受からない、演技の仕事を出来ない一般人だもんね。 「.........っ、な、泣く演技かなぁ、」 ..................って、なに答えてるの私っ! そう、自分で自分にツッコミを入れていると。 「愛莉は、ここから動かないで」 そう言って、 自分だけベッドへと腰掛ける芭瑠くん。 「は、芭瑠くん?」 不思議に思いながら名前を呼ぶと。 「まず、愛莉が〝また〟 オーディション落ちたのは、察してる」 1つと言う感じで、 指を立てながら、話し始める芭瑠くん。 「でも、僕は正直言って、凄く反対。 慰めておきながらあれだけど、僕はいつも、 オーディション落ちればいいと思ってたし」 2つ目の指を立てて言う芭瑠くん。
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