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「...............ぅ、......っ、」
辛いな.........っ、好きになんかっ。
ならなければ良かった.........のかな?
恋をして、後悔することになるなんてっ。
1人の世界に入って、
泣いてしまっていたけど。
「ねぇ、帆乃チャン。なんで泣いてるの」
その声が聞こえて、我に返った。
いま、依生くんがいるんだった.........っ。
柳木依生(やなぎいお)くん。
私と同い年の、高校2年生。
私が物心ついた頃には、
当たり前に隣にいてくれた幼なじみ。
基本的に、女の子に優しくて。
めちゃくちゃモテるし、
告白も沢山されてるみたいだけど。
特定の〝彼女〟を作ったことのない男の子。
それどころか、
女の子と一緒に歩いてるとこすら。
──────1度も見たことがない。
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