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追記「アンナ・カレーニナ」に思う、小説への過剰な傾倒は本当に命に関わると言う話
先述した、ロシア文学の大家、トルストイによる「アンナ・カレーニナ」について、主人公アンナが男に振られて自殺する、と言う話で、「真似して失恋しただけで自殺した女がいたかもしれない」と言うことで、「文学への過剰な傾倒による架空と現実の混同は命に関わるレベルで危険」と言うことを指摘したのですが、これは振った男のその後も悲惨なのです。
実は、この「振られた」と言うのは、この男が他の女と付き合っているという
アンナの一方的な誤解によるもので、実際にはそのようなことはなかったのですが、このヴロンスキーと言う男は、そのショックからヤケになり、その勢いで、当時ロシアが戦っていたオスマントルコとの戦争に武器を取って志願してしまうのです。
そして、これを読んで、「色恋沙汰は男にとって、戦争と同じくらいの衝動なんだ、それが我が国の名作文学にも書いてある」と思ったロシア男児が、今たまたま色恋でヤケになっていたら
「ああ、この衝動は、この作品のように戦争に行ってしまうほどの衝動なんだ、
あ、ちょうど今ウクライナとやってんじゃん。
よ〜し、俺もこのやけっぱちの勢いで武器を取ってウクライナにいっちゃえ〜〜」
と言って真似して本当に戦争に志願してしまった人も、もしかしたらいたかもわからんね・・・・
小説は、エジソンのお父さんの言うように、実際あまり読みすぎにも注意した方がいいと思います・・・・
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