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追記の追記「基礎設定が現実に近いほど危険」ではないかと思う件について。
ではゲームの危険性だが、これも内容と場合によると思う。
「ドラゴンクエスト」では、死んだキャラクターに「ザオリク」という呪文を唱えれば生き返らせることができる、これが、「死んだ人は生き返らない」という現実と架空が混同されるからよくない、という意見もあるが。
では、この作品では、怪我をした時「ホイミ」という呪文を唱えれば傷がいえるが、この架空と現実を混同して、本当に怪我をした時、本気でホイミと唱え続けている子供がいただろうか?
このようなドラクエなどの作品は、「あからさまなファンタジー」だからその架空と現実の区別はつきやすいのだ。
一方、作品の基礎設定が現実に近く、登場人物の心理描写などが実際の自分を体現していると思えたものの場合、そしてその中に、殺人などの「非日常」展開があると、そちらに引き込まれてしまう危険はより大きいと考える。
とはいえ、ほとんどの子供は最低限どの現実との区別は弁えるとは思うが。
私が高校生の時、長崎で小学六年生の女児が同級生を学校で殺害するという事件が起こり、この少女が「(被害者が)生き返ったら謝りたい」と述べたことを受けて「死んだ人は生き返ると思うか」というアンケートが行われた結果、15パーセントの小学生が「そう思う」と答え教育界に衝撃が走った、という記事が週刊誌に載っていたが、これはちょっと「そんなわけないとわかっていて、大人をからかってやろうと思ってわざとそう答えてみた」率も相当入っていると当時思った。
それは一種の、言動によって大人と社会を震撼させた少女の「擬似体験」だったのではないかとも思う。
つまり、一部のゲームである「禁断のコマンド」のようなものを、「顔も知らない子供同士がみんなで一斉に押してみる」という、オンラインゲームの走りのようなことを、一部の子供達がこのアンケートを通じて楽しんだのではないかと思った。
趣味がいいとは全く思いませんよ。
参照。
https://www.pref.nagasaki.jp/shared/uploads/2013/07/1374546818.pdf
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