エジソンの父親が変わった人だと思っていたという誤解について

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エジソンの父親が変わった人だと思っていたという誤解について

「子供がゲームをするのが、架空と現実の区別がつかなくなるのが危険、だから本を読ませよう」 という主張について思うことがあって。 子供の頃、誕生日に親に買ってもらった偉人の伝記集の(そういうものを読みながらゲームもして育ちましたよ)エジソンの逸話に、次のようなエピソードが書いてありました。 「学校を追い出されるようにしてやめたエジソンに、おかあさんは先生にの代わりなって、さまざまな本を読ませました。しかし・・・」 この後に、当時は意味不明だったことが書いてあったのです。それは、 「おとうさんは『小説を読ませることはよくないのではないか?』と考えていました。しかし、おかあさんは、良い小説ならそれも読ませました。」 これ読んだ時、「『子供が小説を読むのはよくない』なんて、変わったことをいうお父さんだな。この家は子供が変わってるならお父さんも変わってるんだな。」と思いました、しかし、そういうことでは全くなかったのです。これには、次のような理由がちゃんとあったのです。 エジソンが子供だった当時は、一般向け小説出版というものがそもそも現在のゲームのように生まれたばかりの頃で、一般人が色々な小説を手に取る、ということがはじまったばかりだったのです。そして今と全く同じように「子供に小説を読ませるのは、架空と現実の区別がつかなくなるのが危険」という主張が当時の教育界にはあったのです。だから、エジソンの父は、それを信じていただけの、「当時としては普通のお父さん」だったのです。 ちょうど、今のお父さんが「子供がゲームばかりしているのは、架空と現実の区別がつかないからよくない」と考えているように。
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