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「続いて、新入生代表アリーナ・ロードル様。壇上にお上りください」と司会進行副生徒会長
「はい、」
勢いよく立ち上がったその瞬間…ーー
「っ………ぅ…」痛みに崩れ落ちた
「アリーナ、大丈夫?」とそばに控えていたルーカスはアリーナを支えた
「壇上、まで、行きますわっ!」とルーカスの手を払いのけようとしたが
デンっ
これほど、この状況を表せる擬音はないだろう。
入学式乱入のようにお姫様抱っこをしてもらい、壇上へ上がった
「えーー私、アリーナ・ルマンダではなくてアリーナ・ロ、ロードルは学園に入学できた皆様を祝福いたしますわ。ルマンダ王国最難関のこの学園を15歳と言う年齢で合格でき、この場にいる皆様は素晴らしいですわ。これからさまざまな試練が待ち構えていることでしょう。ですから、一人一人が協力し合い、突発するのですっ!頑張りましょう!」と微笑んだ
ほぅ、うっとりするが、やはりお姫様抱っこされているのが異様でなんだか不思議な空気となった
「あ、私はルーカス・ロードルです。この学園の臨時教諭となりましたのでよろしく」とルーカスは微笑んだ
「え…?」とアリーナ
「「「「????」」」」とその場にいる生徒だ
「ちょ、旦那様?仕事はどうなさいますの?」と壇上に降りてから静かな声で質問した
「元から、打診が来ていたんだ。英雄に魔法を教わりたいと。けど、結婚して妻との時間がなくなるのは嫌だと思っていたからお断りさせていただいていたんだ。けど、アリーナが学生になるというから教師やろうと思って。よろしくね?」と微笑んだ
「(それより…旦那様って何歳なの?私の5個くらい上かと思ってたのだけど…………教師になれる年齢って25歳からよね)」と心の中で言ったつもりが、漏れていたようで
「28歳だよ。」と笑った
「年上は嫌ですか?」と捨てられた犬のような目で見つめられ…ーー
「嫌じゃありませんわ………」としか言えなかった
(私、傲慢な王女なのに拒否できませんでしたわ………)とため息をついたのだった
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