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クリスマスメニューを考案し出したカゲロウがどうせならびっくりするものを用意したいと言い出し、捕まえにいったのがこの大きな黒面鳥だった。
顔が異様に黒く、そこから下が艶やかな茶色と白の毛に覆われた翼の退化した鳥は王都から離れた岩山に住んでおり、普通に向かったら3日は掛かるがスーちゃんは半日で突き進んだ。
なるべく苦しめずに仕留めて欲しい。
カゲロウにそう言われてたので私は長い棒に包丁を結びつけて簡易に作った槍を使って彼らを狩ろうとした。
戦闘力は大したことないのだがとにかく素早い。しかも脚力も強いから平気で岩山を駆け上っていく。
私も負けじと岩山を駆け上り、槍を回転させて宙を舞いながら追いかけ、苦しめないよう首を一撃で落として仕留め、近くに流れる小川で血抜きと内臓を取り出したのでさらに半日を有し、仕事に戻る頃にはヘトヘトになっていた。
私の話しを聞いたディナとサヤの顔が引き攣る。
「美味しそうだけど・・・」
「狩りの生話聞きながらだと少し引くね」
2人の言葉の意味が分からず私は首を傾げる。
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