結婚当日―18歳、誕生日、成人

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運動部らしい爽やかな短髪に、大きな目。背が高くてがっしりした体型にブレザーがよく似合う。 今日も、爽やかでかっこいい。 「よかったね、また同クラになれて!」 「うんっ」 私はこくっと頷いた。 神様、高林君と同じクラスにしてくださってありがとうございます。 「5月は修学旅行、夏休み、10月は文化祭、受験生といえども1年中イベントは目白押し! どっかでチャンスあるんじゃないー!?」 「いつか、お話し、できたらいいなぁ……」 友達と楽しそうに話している高林君を遠目に眺めながら、欲望をぼそっと呟く。 「お話しじゃなくてさぁ、彼女目指してよ! 欲がないなぁ!」 「ちょ、声大きいよ!」 高林君とは1年生の時に同じクラスで、たまたま隣の席になった。 黒板をまっすぐ見る横顔がふと、綺麗だなと思った。絵を描くのが少し得意な私は、気づいたらその横顔を写生していた。 放課後になるとサッカー部の練習でグラウンドの端から端までを溌剌と行き交う姿が3階から見えて、それもまた綺麗で写生していた。 高林君はいつも一生懸命で。 でも悔しい時は結構感情的で。 そんなことをしている間にいつの間にか彼が好きになっていた。 サッカー部のエース格の高林君が私を見てくれるなんて絶対ないと思うけど、夢は見てしまう。 「ほんと好きだよねぇ高林。彼女いないらしーし、告白とかしたらいいのに!」 「告白ぅ!? む、むりだよ!」 「中学ん時さー、高林がみんなで話してるの聞いたの。『おとなしくて静かな子が好き』って……美桜みたいなタイプ、好きだと思うけどなぁ」 ぼんっと顔が赤くなる。 「私、むりっ!」 告白なんて無理だし、彼の隣にいる自分なんて全然考えられない。
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