シャロンは気づいていなかった最低なジェリーが最高のジェリーフィッシュだったことに

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 あの時のシャロンは、僕の愛撫で体をくねらせ、自由にならない体をよじって…ああ…ふたりは熱く燃え上がり激しいセックスをした。そして彼女の手錠をはずすと彼女は僕に抱きついてきて、僕は彼女を狂おしいほど愛していると言った。彼女もあなたはわたしのすべてだと…  何もかもがあの時のままだった…  僕はあの頃にタイムスリップしたみたいな気持ちになっていた。もしかしてシャロンはまだ僕のことを……?  勘違いするんじゃない!彼女は簡単に引っ越しなどできるはずもない。編集部の仕事なんかいくらにもならないだろう。まして肉親もいない彼女にそんな余裕もあるはずがないんだ。ここにいるしかないからあの時のままなんだ。  ジェリーは感傷的になる気持ちをいぶかしく思いながら、彼女の荷物を入れようとクローゼットを開けた。  そこにあった大き目のバッグに、Tシャツやジーンズ、スウェットやパーカー、そして彼女のブラジャーやショーツも…  バスルームに行くとブラシや化粧品をポーチに詰め込んだ。忘れないように眼鏡とコンタクトも入れた。置き場所はジェリーがいたころとなにひとつ変わっていなかった。
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