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考えまいとしても、Tシャツを見て思い出す。
これを着て一緒に買い物に行って公園で子犬を見つけた時の彼女のあの笑顔。
バスルームでシャワーを浴びながら愛し合った時のこと…
シャロンがコンタクトを入れている時からかって後ろから脅かしたこと。
そしてバスルームの洗面台で彼女を貫いたときのことを…
彼女と愛し合った時がどんなに素晴らしいものだったかを…他の女性では絶対に感じたことのない興奮と高揚感とそして心をうめつくす喜びを痛いほど思い出した。
ジェリーはシャロンに新しいボーイフレンドがいるかもと思ったが、どうもそれらしい人はいないようだと思えた。
もしいたら…もっと女らしい服や下着があるはずだろう?彼女の下着はコットンの実用的なものばかりだった。
シャロンを取り戻したい。僕ともう一度やり直してほしい。ジェリーはそんな気持ちを抑えられなくなっていた。
夜明けの光が月を淡い色に変えるころ、ジェリーは病室に戻って来た。
「シャロン?」
「ジェリー?」
「起きたのか?」
「ええ、喉が渇いたの」
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