シャロンは気づいていなかった最低なジェリーが最高のジェリーフィッシュだったことに

56/73
31人が本棚に入れています
本棚に追加
/73ページ
 「赤くなるところがすごく可愛いよシャロン…ねえシャロン今付き合っている男はいないんだろう?」  「何よ!そんなことあなたに関係ないじゃない」  「いや、一応僕のせいでこんなことになったんだ。もしいるなら謝った方がいいかと思っただけだ」  「そんなの…あなたが心配しなくていいわよ!ジェリーこそ待ってる人がいるんじゃないの?こんな所で夜を明かして困るんじゃない?」  「僕に付き合っている女がいるって?そんなの…付き合ったのはお前しかいない。今も過去にも…」  また上手いこと言うのね。あなたがいろんな女と付き合ってたことは知ってるんだから…  二度と騙されないわ。ええ、絶対に二度と…  「いいのよジェリー、今さら隠さなくたって、わたしたちもう何の関係もないんだし…」そう言いながら胸は嫉妬でうずいた。  平気な顔をするのよ。あなたに女がいたって関係ないって顔を…  その時彼の電話が鳴った。  ジェリーは着信画面を見た。彼は急いで部屋を出ると電話に出たみたいだった。  ほら、やっぱりね。女から電話がかかって来たのよ。
/73ページ

最初のコメントを投稿しよう!