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「シャロンそんなこと思ってたのか?僕がいつそんなことをしたって言うんだ?お前と知り合ってからそんなことをしたことはない!」ジェリーが驚いた顔をした。
「いいじゃない。本当のことを言えば!何よ!別に怒ってるわけじゃないわよ…」
「嘘なもんか!お前まさかあの頃そんなことを思ってたんじゃないだろうな?」
「何よ!だってジェリーあなたはずっとバーで仕事してたじゃない。わたしと付き合うまでは別の人といくらでもやりたい放題してたじゃない」
「いくらでもって…そりゃ女と付き合ったことは認める。でもそれは一回限りの付き合いで、それもお前と会うまでだ。シャロン、お前は僕を狂わせた。あのトイレで交わってから僕はお前の虜になった。それなのに他の女に興味が湧くわけないだろう」ジェリーは怒った。こんなに怒ったジェリーはあの時…
そして彼は感情をすっと隠した。別れるときにした顔と同じだった。悲しそうだった。
何だか胸が締め付けられそうになった。だめよ。きっとそれが彼のやり方なのよ。そうやって信用させるんだわ。
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