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「いいのよ。そんな責任感じなくたって、わたしが勝手にしたことなのよ。それにさっきジェームスが来てくれて、これは仕事での怪我だから治療費も出るし、給料も払うって言ってくれたの。だからなにひとつ心配ないのよ」そう、一番心配なのはあなたにこんなことされたら、わたしの心がめちゃくちゃに乱れるってことなのよ…
きっと心臓発作を起こすかも…いえ、もしかしたら発狂するかもね。
今やシャロンにとって一番の心配事はジェリーと一緒にいることだった。
「じゃあ、君が食事出来るようになるまで…これはどうしても譲れないよ。いくら断られてもここから動かない。それにちゃんと仕事道具もここにあるから心配ない」ジェリーはノートとペンを持って笑った。
そしてジェリーは言った通り、シャロンの食事の世話をした。朝食も昼食もそして夕食も…
ただ、ずっと部屋にいるとシャロンが怒るので、ジェリーは食事の時にしか顔を出さなかった。そのほかの時間はどこかで時間を潰しているらしかった。彼はノートとペンを持ってどこかにいなくなった。
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