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シャロンは、次第に彼に優しくされる時間がたまらなく満たされていった。そしてだんだんジェリーはまだ自分のことを愛しているのかもしれないと思うようになった。
彼とまたやり直せたらどんなにいいだろう。ふと気づくとそんなことさえ思うようになっていた。
だがシャロンは忘れたりしなかった。何を言ってるのよ!彼は女たらしだ。他の女なしではいられない男なのだ。いくら自分を愛してくれてもわたしはそんなのは嫌だ。
そして1週間ほどすると、右腕の縫った所を抜糸した。医者は、まだ少し痛みはあるしあと1週間くらいは自宅で休んでくださいと言ったが、明日には退院できると言った。
シャロンはその夜最後になる夕食で、ジェリーにはっきり気持ちを伝えようと決心した。わたしと結婚してたのにジェリーは浮気していた。そんなあなたとは絶対に仲直りは出来ないんだと、あなたの責任とやらに付き合っただけ、これで終わりよってはっきり言おうと決めた。
ジェリーは夕食のサーモンを切って、その一切れをシャロンの口に運んだ。
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