悪役令嬢は、ただ、ただ、ただ……!愛され、た、かった

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 熱いお湯をベスティアの顔にかけた。  左目から頬にかけて爛れた。  赤子になんてことを!と、とても怒られたけど醜い顔で泣く姿は爽快だった。だけど母が治癒魔法で治してしまった。そしてその傷は私の顔に移された。  私は悪いことを何もしていないのにどうしてこんな目にあわないといけないの。  悪いのは私から全て奪ったベスティアなのに。  私はフードで顔を隠しながら生きていくしかなかった。折角位の高い伯爵家の令嬢なのに私は後ろ指を指されながら人生を歩むしか道がなかった。そんなの私の人生じゃない。やり直したかった。だから私は魔法薬をもとめた。 「この薬は3回までだよ。なんせ魂の摂理を破るのだからね」
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