命の重さ

1/1
0人が本棚に入れています
本棚に追加
/1ページ
たった一人の赤ん坊の為に 何億もの大金が動く ”善意”の寄付によって なのに地球の裏側では 貧国の貧民に生まれたが故に 命を落とす子供が大勢いる 食料さえあれば 薬さえあれば 確実に助かる筈の多くの命が たった一人の赤ん坊の命より 軽んじられている 何億もの大金を掛けて手術しても 必ず成功する保証など無いのに その後健康に生きられる保証など 何処にも無いのに その子が寄付してくれた人々に 感謝して”いい人”に成長するとは 限らないのに 一生恩を感じ乍ら生きる事を苦痛に思って ”悪い人”に もしかしたら 犯罪者になるかもしれないのに 人は誰も そんな未来など想像もしない ただ今 目の前で ”可哀想”に見える子供だけを助ける 実像も映像も その目に 心に残らない子供など 幻のように擦り抜けてゆく 「助けて」と 救いを求める声さえも出せない子供や 断末魔の叫びを上げる子供もいるのに 人は皆 目に見えない命より その視界に映る命のほうを救おうとする より身近で 分かりやすい命を (2023年3月13日作の詩) 書きかけだったものを書き上げたのが13日 基本的に詩は書き始めたら一気に書いてしまうのだけど、最近は書きかけで暫く放置状態の事が多い 去年の脳出血のせいか歳のせいか、集中力が続かない 飲酒もしないのに急に気持ち悪くなって吐いちゃう事も多くなったし 世間の皆様が言うように輪廻転生を繰り返すなら、死ぬ事さえも無意味な気がするので積極的に死のうとも思わないけど、生きたいとも思わない 子供の頃から馬鹿にされて苛められたり、かと思うと都合よく使われたりで、助けてほしい時に助けてもらえてないので、私は人間の事は誰も救わない 障害者な上に、体も病気なんだし たった一人の赤ん坊の為に、なんでみんな「可哀想」って募金や寄付なんかするの? 重病で親が治療費出せないなら、死ぬだけ それがその子供の『宿命』なのに そんなに可哀想なら、医者だってタダで手術してやればいいんじゃないの? 渡航費だってなんだって、国費でやってやれば? 医者も国もやってくれないって事は、私と同じ考え『死ぬのがその子の宿命』って事だよ 気の毒だけど 医者だって、金も払えない人間なんか診てくれないんだし それをなんで、わざわざ民間人が助けるの? 「助けて」って言って助けてもらえる人ともらえない人と、生まれつき不公平に出来てる 私が母親に殺されそうになってても、誰も警察に通報すらしてくれなかったように
/1ページ

最初のコメントを投稿しよう!