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新しいクラスは6年1組。
窓から二番目の列の一番うしろ。それがわたしの席だった。
クラスメイトをチェックしたいのは山々だけど、まだ息がきれていて、とても無理。わたしは机につっぷして、ゼイゼイと肩で息をついた。
――あの声、なんだったんだろう? 9999回って言っていたよね。9999回ってなんの数字だろう? 9999回に関係することなんて、あったかなぁ?
「色葉ちゃん、おはようっ」
「あっ、麻衣ちゃん」
声をかけてきたのは、親友の朝倉麻衣ちゃんだった。5年生の時も同じクラスだったんだ。
「また色葉ちゃんと一緒でうれしい!」
麻衣ちゃんはにこにこ笑っている。くせっ毛が肩のところでクルクルしてゆれている。まっすぐストレートなわたしの髪とは対照的だ。
「うん、わたしもうれしい! 今年もよろしくねー」
麻衣ちゃんと話していると、自然とニコニコしちゃう。
さっきの変な声の事は、あっという間に頭から消え去った。9999回なんてどう考えても思い当たることはないし、たいした問題じゃないような気がしてきた。
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