屋敷

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揺らめく明かりに近づくと、大きな平屋の屋敷の前に据えられた一対の松明だった。橙色の炎が僅かに周囲を照らし出す。 ee7dfaf5-fabf-4fdb-9d2e-27c7bd621b07 ≪知識≫ 森谷友己(もりや ともき) : CCB<=95 知識 (1D100<=95) > 18 > スペシャル 外観からみて寝殿造りの建造物であると分かる。平安の世の王侯貴族が住まう住居であった。 「……そんなことが、ある?」 間違いない、寝殿造りの建物だ。 現代版としてリフォームされたものならまだしも……。 「少し、様子を確認してみるしかない。」 幾本もの柱が屋根を支えている。建物中央に、地面より一段高くなった床へと小さな階段が備えてある。一段目に足をかける際、土と石段との境目に小さな石像があることに気がつく。何の生き物だろうか、小さな両手で口を塞いでいるように見える。 「……そうだね。順番としてはここで口がきけないわけだ。」 さっきも、口をきいていたうちに入るのかというと疑問が残るがこの場合は声を出さないということと解釈しておく。 行こうか。 声を出さない、という縛りは案外厳しいから気を付けないといけない。 開かれた板戸を抜けて中へ入れば、板張りのだだっ広い空間はがらんとして殺風景だ。 「お待ちしておりました。」 戸の陰から現れた女性があなたに声を掛ける。薄衣の裳(も)を身に着け、束ねた長い黒髪を背中へ流した彼女は、礼儀正しくお辞儀をして続ける。 「あなたはここにいるべきではありません。生者の国への帰り道へご案内いたしましょう。」 「ただし、死者の国を出るにはここを統べる女神様にお許しをいただく必要があります。」 そう言って彼女が示した広間の奥に、御簾(みす)で囲われた一角がある。おそらくそこに”女神様”がいるのだろうが、人の気配は感じられなかった。 「これから女神様にお目通りしますが、ひとつ約束していただきたいことがございます。」 『女神様の問いかけに、絶対に答えてはいけません。』 穏やかだった女性の声が突然凄みを増す。有無を言わさぬ声音に畏怖の念を抱くかもしれない。 ☆正気度喪失 0/1 森谷友己(もりや ともき) : 1D100<=70 正気度ロール (1D100<=70) > 63 > 成功 やけに威圧的だ。 まぁ、それだけ重要な注意事項だということだろう。さすがにこんなことに動じるわけにはいかない。 「女神様とはわたくしがお話いたします。気難しいお方でごさいますので、くれぐれも失礼の無いように。」 あなたたちは御簾の目の前まで進み出る。 ◎行動選択◎ 女性に対して以下のアクションが可能 ▼≪アイディア≫または≪心理学(オープン)≫ 森谷友己(もりや ともき) : CCB<=75 アイデア (1D100<=75) > 81 > 失敗 先程の威圧感の本質は、敵意というより神々しさや威厳といったものに思える。 ▼≪知識≫≪歴史≫または≪オカルト≫ 森谷友己(もりや ともき) : CCB<=95 知識 (1D100<=95) > 38 > 成功 女性の髪形や服装が古代の巫女や女官の衣装に似ていることが分かる。
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