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「腐った童貞はピクリともしなかったと報告して、別のもっといい毛艶の獣人を呼んでもらえ。街に来ている奴は番を探しているから無理だが、そういう事情ならヒューイ隊長が便宜を図ってくれるはずだ」
ミーナはコニーの中途半端な優しさに反吐が出そうな気分だった。
「――っ、なによ、抑制剤飲むのもやめているくせに……タイプじゃないから勃たない! 無理! って言えばいいだけじゃない!」
ミーナは八つ当たりをはじめた。
自分が獣人にモテない事実を何かにぶつけたい、そんなやさぐれた気分だった。
「どうせ、私に魅力が無いから勃たないってだけなんでしょ! 変に慰めるような言いかたしないでよ! もう、わかったわよ。どんな獣人だって、私じゃ勃たないのよ!」
自分で口に出してみて、さらに惨めな気持ちになった。
「ふぇぇ……私はっ、ケモちんがっ、欲しいってだけだったのにぃぃぃぃ!」
ミーナはこれまでの中途半端な努力を反芻して泣いた。
なにもかも全部が無駄だったとしか思えなかった。
「いや、まて、そうじゃない」
まさか泣かれると思っていなかったコニーは慌てた。
「じゃぁ、なんでよ!」
ミーナは積年の思いがこみ上げて、そこにあった硬めの枕をコニーに向かって投げつけた。
狙ったわけではなかったがコニーの股間に直撃した。
その途端、コニーのスリットから赤いものが飛び出した。
ミーナは目を皿のようにしてソレを凝視する。
「え? なに? 何に反応したの?」
コニーは慌てて体をくの字に曲げた。
「ち、ちがう……」
「被虐趣味?」
「違う」
「痛いのが好きとか?」
「違う」
「じゃぁ、もう一回見せて!」
ミーナはコニーに跨って、先端を仕舞い込んでしまった筒状の丸い肉の穴に無遠慮に指を突っ込む。
「ばっ……触るな……」
ミーナは諦めない。
躊躇なく唇を寄せて、誘い出すように毛のない肉の縁を舐める。
コニーが震え、観念したようにスリットから赤い亀頭が完全に露出した。
ミーナが性癖を拗らせたきっかけになったモノがそこにあった。
ミーナは恐る恐る、赤く腫れあがったような陰茎に触れる。
「――これ……これよぉ……」
長年求めてきたソレが手の中にある。ミーナは感極まって陰茎に口付けた。
「やめ……」
「コレが欲しかったの!」
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