性癖を拗らせた原因の〇〇〇〇に再会したのでヤらない理由がない

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 コニーとのセックスは満たされた。  満たされはしたけれど、そこから劇的な感情の変化があったということもないし、コニーもいつもの仕事中毒に戻っただけだった。    約束した通り、食事くらいはするようになった。 「兎のくせに肉を食べるの?」  ミーナは仕事を続けたことにより少し父からの信用が回復して、お小遣いが復活した。  気が大きくなって、今日は少し高級なレストランにコニーを連れて来ていた。 「獣人は雑食だ。肉になってればウサギだって食う」  個室であるのをいいことに、互いの頼んだ料理をつつき合っている。 「あんなに出せば、そりゃ肉が必要になるわよね」 「食事中に下品だな。番の審査に上品さが必要だったらすぐに脱落だな」 「そっちこそ、あんなに回数が多いんじゃ、ヒトが番になったら死んじゃうんじゃない?」  互いに取り繕う所もないため、雑談はひどい内容になりがちだ。 「もう番なんて諦めている」 「私も番のケモちんなんて夢見るのはやめたわ。なんか、もうお腹いっぱい」 「じゃぁ、その皿こっちによこせよ」 「違うってば。もう兎ちんでお腹いっぱいだって話」 「本当に、はしたない女だな」 「幼女誘拐未遂犯に言われたくないわよ」  その話題が出て、コニーは珍しく感情を動かした。何か言いたいことがありそうな顔をしている。  ミーナは、若い頃のコニーはコロコロと表情を変える可愛い兎だったのだろうなと想像して、ぐふふと笑った。 「……別に言い訳じゃないが」 「なによ、言い訳を聞いてやろうじゃない!」  ミーナが食事を奢るといったので、コニーは「それじゃ酒は俺が」と言って上等なワインを注文してくれた。  肉料理に合う重みのあるワインは料理が無くてもいくらでも飲めそうだ。 「――初めて発情して、あの子を番だと勘違いしたんだ。匂いを取り違えた。若かったし、何もわかってなかった」  コニーは、ワインを煽りながらぽつりぽつりと話し出す。 「自分の嗅覚が確かだと思ったんだ。祝福の子を引き当てたと――最高の番を選んだと有頂天だった。ある意味、俺の嗅覚は確かでな。リオをあの子に近づけてはいけないっていうのもわかった」 「まぁ、リオはヤバいわよね。怖いっていうか?」  執着が過ぎて息苦しいくらいの獅子獣人を思い出して、げぇっと舌を出す。
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