性癖を拗らせた原因の〇〇〇〇に再会したのでヤらない理由がない

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「……はぁ? この量、俺は確実に残業だぞ」 「ちょっと会ってお茶するだけだから、挨拶だけしたら残業の手伝いに帰って来るわよ。それならいいでしょ?」 「いや、その匂いで行ったら確実に食われるだろ」  クンクンとミーナは自分を嗅いでみた。使い慣れた香水の匂いしかしない。獣人に好まれると聞いて取り寄せたものだ。 「ヒトはそういうのわからないから大丈夫だって!」  ミーナは後ろ姿に苦い顔を向けるコニーなど振り返りもせずに、真っ赤なヒールで床を鳴らしながら出て行った。  * (……どうしてこうなったんだっけ?)    ミーナはちっとも行為に集中できないまま、優しく揺さぶられていた。 (まぁ、素敵なヒトだった。顔もいいし、性格もいい。体の相性も大事だろといってベッドに誘われて、ワイルドでいいかな、なんて思ったりして……)  ミーナの父は娘の好みを熟知していた。  今度こそ気に入ると折り紙付きで紹介された男だ。 「ミーナ、君は美しい」  睦言をつぶやかれながら体の深くまで入り込んだ男根で膣奥を突かれる。  優しく胸の先を動きに合わせてつままれたりして、手慣れた動作が気持ちいい。  ミーナは形式的に男の背中に手を回して、受け入れたモノを秘部で味わってみる。  (……あれ?)  大きさも長さも申し分ない。膣内は過不足なく満たされている。 (行為自体は別に嫌じゃないけど、なにか……)  まあ、それなりには興奮する。  ヒトちんだって悪いものではないなと考えを改めたが、ほんの少しの違和感にミーナは首をひねる。 (あれ? ――あれ、あれれ?) 「ミーナ、僕の妻になってくれないか。僕たち体の相性もいいとおもうんだ」  真摯な訴えにもミーナの気持ちはピクリとも動かない。 「あの、ちょっと待って。体の相性だけは、なんかちょっと……」  ははは、とミーナは気の抜けた笑いをする。 「なんか、コレでイケる気がしないから、もうおしまい。ごめんね」  男が何か言っていたようだったが、ミーナは慌てて脱ぎ散らかした服をまとって外に飛び出した。  ミーナは、コニーが仕事を持て余しているのを思い出して、急ぎ足で職場に向かい、いつものようにドアを叩いた。 「コニー、まだいる?」  この部署は内密にしなければならないことが多いので、仕事中はドアに鍵をかけることになっている。
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