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獣人は発情期に性交すると、ほとんど着床してしまう。
その為、成人すると誰も避妊用の魔術道具を持つことになる。
「今日は要らない。ええと、コニーの匂いにされたいっていうか……」
「何馬鹿なこと言ってるんだ。そんなの……」
「コニー、たぶんだけど、私コニーが好きかな……番とかじゃないとは思うけど」
「……」
コニーはじっとミーナの話を聞いている。
「前に、ヒューイ隊長の仕事についていったことがあったじゃない? ヒトの男性と、豹獣人の女の子だったわよね。なんかね。あれを見て、私が思う番とかって、違うかもって思ったの。番って、もっとぴったり合うみたいなのを想像してた。どのカップルの話を聞いてもね、デコボコでいびつだったわ」
コニーはまだ黙っている。
「私たちって、番じゃなくても、別に一緒にいてもいいんじゃない? 駄目になったら、その時はその時で」
コニーはミーナの膣に入り込んでいた昂りを引き抜いてしまう。
「……あっ……ダメ、まって……」
満たされていたものが引き抜かれ、喪失感で振り返るとコニーはミーナに顔を近づけて口付けを一つ落とす。
そういえば今まで、コニーとキスをしたことはなかった。
「……最近すごくイイんだ、お前とするの」
「え? そ、そうなんだ」
改めて言われてミーナは頬を染めた。
「いい匂いがする」
きっとコニーはキスだって初めてだ。
見合い相手にキスされた後だったなと、申し訳ないような気持ちになって、ぺろりと自分の唇を舐めてみたが、そういえばセックスしてきたんだったと思い出して、身の置き所がなくなった。
「へー。そうなのね」
どうにも勝手が違い過ぎて、コニーの目が見られない。
「別の雄の匂いがするのは嫌だ」
首元に付けられたキスマークに上書きするように、コニーが吸いつく。
「ん、んん、なるほど、なるほど」
ほどなくしてコニーは仰向けにしたミーナの中に、はち切れそうに膨らんだ赤い塊を埋め込んでいく。
奥の奥まで入り込んで来るのがどうにも我慢できずに、高い嬌声をあげる。
お見合い相手とのセックスとは全然違う。
「コニー……。コニーのコレ、すっごく、すき……きもち……」
もう逃したくないとコニーの胴に足を絡め、より深い所へ導く。
「とんだ変態だな……ミーナ」
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