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コニーはミーナの望むままに腰を振り、ミーナもコニーの望むままに搾り取るような動きを繰り返す。
「少なくとも、私たちここの相性は最高だと思うの……」
「もう黙れよ。出すから」
コニーは細いミーナの身体を抱きしめて腰を振る。
「コニーさん……あの、キスしながらが、いいん、です、けど……」
*
一息ついた時には二人とも色々なものでドロドロだった。
匂いだけ嗅いだら獣人なら誰でも「なんだ盛った番どもか」と言ってそっとドアを閉めるだろう。
「あの、コニーさん?」
ミーナはコニーに抱かれたまま、不自然な口調でコニーに話しかける。
ミーナは、初めてケモちんではなくてコニーそのものに用事ができた。
「なんだ、まだするのか?」
自然な仕草で毛づくろいでもするように鎖骨を噛まれたりして、ミーナは心臓を雑巾絞りされたようになる。
「イイエ、それはもうお腹いっぱいなんですが……」
もじもじと、コニーの胸を人差し指でなぞりながら小さな声で言ってみる。
「私たち……もう少し、お近づきになりません?」
「は?」
コニーは理解できなくて、盛大に眉根を寄せた。
「ええと、月がきれいな夜ですね」
ミーナは自分がおかしな病にかかってしまったのを感じた。
「大丈夫か? あれは月じゃないからな。工場の窓だぞ」
ミーナには何でもよかった。
月のきれいな夜だな、と思った。
end
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