社畜が転生したら悪役だったんだが２

目を覚ますと

佐久間は、煽りに乗らないように落ち着いて答えた。
「ココにはもう、いじめたりなんかしません…」
カルデラは佐久間の言葉を聞いて、怒りを顔に表す。だが、ココが止めてくれた。
「カルデラ兄様。シルバー兄さんはもう、僕のことをいじめないって言ってるから。そこらへんにしない？父上と母上がこちらを見てます。」
ココがそう言うと、カルデラは怒鳴るのをやめた。カルデラは、静かに席に座る。カルデラが座ったのを確認したのか、それぞれのメイド達が朝食を持ってきた。すべての場所に朝食が置き終わると、朝食を作ったシェフが出てきた。
「今日の朝食は、牛苦というモンスターを燻製にしてスライスしたものをパンに挟んだものと、チョコチップクッキー。そして、今日のお紅茶はローズを使った物デございます。」
シェフがそう言うと、皆いっせにナイフとフォークを持って食べ始めた。佐久間も、皆に合わせてパンを口に頬張る。佐久間は、あまりにも美味しくたくさん口にふくむ。佐久間は、その後に紅茶を口に含んだ。口の中で、ローズの風味が広がってとても美味しかった。佐久間は、あっという間に朝食を食べてしまった。