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晩夏の紅茶
からんっ…
グラスの中の氷が鳴った。
それを横目に彼女は本を読んでいる。
夕暮れ時。
西陽が窓を照らす。
僕はポットに入っている紅茶をグラスに注ぎ、飲む。
ほのかな甘い香りと爽やかな風味
僕はこの味が好きである。
ふと、彼女が本を置いた。
俯いたままぼんやりとグラスについた水滴を見ている。
そんな姿になぜか僕は目が離せなかった。
グラスの水滴は徐々に大きく膨らみ、やがて流れ落ちた。
それを見た彼女は立ち上がりどこかへ行った。
僕は彼女の置いて行った本を手に取り読み始める。
そこに書いていたことは…
終わり
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