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秀司さんからの甘い誘いを断ることなんて出来っこない。
だって心も体もとっくに秀司さんに溺れてしまっているのだから──。
淡い灯りが広がる寝室のベッドで秀司さんから優しく丁寧に愛される。
私の全然色っぽくない体を「凄く綺麗だ、柔らかいね」と囁きながらその大きな掌と熱い舌で愛おし気に触れられた。
初めての行為ばかりなのに何故か怖さというものはなく、それどころかもっと秀司さんにこの体を愛してもらいたいと思ってしまうほどだった。
行為が進むにつれて秀司さんが私に囁く言葉は羞恥を覚えるほどに甘くなって行く。
「本当に可愛いね、さっちゃん」
「っ」
「はぁ……夢のようだよ。こんなに素敵な女性が僕の奥さんだなんて」
「しゅ、秀司さん……恥ずかしいです」
「ごめんね、なんだか感慨深くて。ずっと……ずっと夢見ていたから」
「……え」
「さっちゃんを愛しているってことを思いっきりこの体に刻み込みたいって」
「!」
秀司さんの気持ちを知って嬉しいのに恥ずかしくて、幸せ過ぎてどうにかなってしまいそうだった。
「さっちゃん、愛しているよ」
「私も……大好きです、秀司さん」
重なる唇と擦れ合う舌。お互いの指を絡めギュッと繋がる。
この世の中にこんなにも愛おしい行為があったのだろうかと思うほどに私は秀司さんにドロドロに愛されたのだった。
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