白昼夢物語

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ガバッ 「あぁああっ...!」 「...はぁ...はぁ...あれ...っ?」 「...お前、大丈夫か...?」 「う、うおっ...!」 「...は...?」 「...はぁ...」 「そんな悪ふざけいいから、さっさと朝飯食えよ。じゃっ」 「ちょ、待ってよぉ...!」 「...お前、泣いてんのか...?」 「なんでだ?」 「...んんっ...」 「...」 「わかった。兄ちゃんに話してみろ」 __________________ 「...」 「それで、その白い悪魔っていうのは...」 「でかいんだよ、こう、ギリギリ天井に収まるくらい...で、のっぺらぼうみたい」 「顔がないのか?」 「いや、それは多分...穴みたいのがあった。 目と口と、後はなにも...」 「...」 「怖ぇー...」 「でしょ!?そうでしょ!?」 「そいつが必死になってお前に向かって走ってきて...で、ギリギリで夢から覚めたってことか」 「うん...」 「うーん...」 「...」 「正直お前がこんな泣いてさ、見たことない表情で怯えんのは少し心配なんだよ」 「いやまじで...今日はしっかり寝て休め」 「ここで!?」 「あーそっか...じゃあ俺の部屋きていいぞ」 「...だいにいはずっと部屋いんの?」 「いるよ、どうせやることも無いし」 「それよりも飯どうすんだよ」 「...行くよ、いま」 「(...まじで元気ねぇな、大丈夫か?)」 _________________ 居間に行くと祖父の泰造(たいぞう)がいた。 もう既に朝飯は食べたみたいで、食後の一服に興じている。 カチャカチャッ 「うまっ...」 「中田さんちの鶏の卵、ごはんにかけっとうまいじゃろ」 「いや、ほんとに。 @×И&#をかけて食ったら____」 「...は?」 「...っ!」 「何かけて食ったらって?」 大輝がもう一度聞く。 「だから、@×И&#。 @×И&#知らないの?」 「いや日本語なのか、それ」 「メユ」 泰造はタバコを消し、凄んだ顔でメユを呼んだ。 「飯ぃ食い終わったら、後で外の蔵に来い」 「...蔵...?」 __________________
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