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「一体なんだ、こりゃ」
「だ、だいにい...!」
「...」
「メユ」
「ここは、ここはやばいよ、ほんとに。
奥にあの悪魔がいるんだ。
俺にはわかるっ」
「...」
メユはその場で立ち尽くし、大輝の方にも振り替えれなかった。
汗を流しながら体を震わせライターを持つ。
それしか出来なかったのだ。
「_____メユ」
「怖いか」
「うんっ」
涙混じりの唾液を飲みながら返事をする。
「だよなぁ。
いや、俺もまじで怖ぇ」
「後頭部の中がぢゅーんって縮み上がるような感覚」
「でも、俺は行くぞ」
「は?」
「ムカつくんだよ。なんだか知らねぇけど好き勝手にやらせてるのが」
「ここで止まってる俺にも、なにも知らない俺にも」
「せめて知っておかなくちゃあな...」
「だいにい!」
そう言って、彼は奥の扉に入った。
そして、気がついた時には________
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