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はじめの村に到着すると、村の人たちはぼくを盛大に歓迎してくれた。
「あんなに小さかった丹々が立派になった」と、豪勢な料理をごちそうしてくれた。
人前に姿を現すことをあんなに避けていた寧々さんも、歓迎会に参加してくれた。寧々さんは以前よりもさらに明るく、きれいになっていた。
「寧々さん、ますますきれいになりましたね」
思ったままを言葉にすると、寧々さんは恥ずかしそうに目を伏せた。
「私、みんなが寝ている間にミルクを配達することはやめたの。傷あとは完全になくなったわけじゃないけど、もう顔を見られるのは怖くない。そんなことよりも、みんなと同じ時間に生きていたいって思うようになったの。だから今は、みんな起きている時間にミルクを配って、手渡ししているの」
「そうさ。こんなにいい子なのに、すれ違いの生活を送るなんてもったいない」
「朝からこの子の笑顔を見ると、良い一日になるんだよ」
次の日、またすぐに会いに来ると約束して、ぼくは東の村に帰った。
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