そんなメニューはありません

208/235
2033人が本棚に入れています
本棚に追加
/498ページ
天花「ミルメークですかね」  ……ミルメークと全員が雑誌を見ながら呟く。 「あれ、スイーツか?」 と田中が言った。 天花 「ミルメークはスイーツの金字塔です」 「……これはほんとうにお前が言ったのか?  若林の曲解とか暴走ではなく?」 「だって、給食で出るミルメークのココアとか、最初飲んだとき、衝撃的じゃなかったですか?」 と言うめぐるに女子大生たちが、 「わかります~。  それで、スーパーで見つけて買って、家で飲んだら、そうでもないんですよね~」 と笑う。 「ミルメークから派生してってできたの? このお菓子……」 と上から覗き込んでいる健が、インタビューページにある、上品かつ繊細な形のフランボワーズのムースを見て呟く。
/498ページ

最初のコメントを投稿しよう!