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10F レストラン街ダイニングパークフロア
「うわぁ、フランス、イタリア、中国、台湾、ベトナム、アメリカ、インド、韓国、日本。どうしよっか、迷うね〜」
「もはや、食のテーマパークだよね」
お昼少し前の早め時間に、レストラン街で楽しそうに話しているのは、お友達同士でやってきたOLさんたち。
楽しそうにどこに入ろうか、お喋りしています。
「野菜いっぱい食べたいから、ベトナムかな」
「えー、なら韓国料理もいいよね」
ワイワイと楽しそうですが、一向に決まりません。じゃんけんでもするのかな、と思ったら。
「じゃあ、誰も選ばなかった天ぷらね。並んでないし。美味しそう」
一人が言うと、文句と賛同でまたまた賑やかに。
でも、そこは仲良しグループ。楽しそうに天ぷら屋さんに入って行きました。
次にやって来たのは、二十代のお嬢さんとお母さんの組み合わせ。
「お母さん普段出歩かないから、お母さんが好きな所に入ろう」
お嬢さんが、そうお母さんに話しかけています。
お母さんは鼻を、をスンスン、とさせました。
「いい香り! ここにしましょう!」
お母さんが選んだのは、インドカレーのお店でした。ショーケースにある色んな種類のカレーを覗き込みながら、軽い足取りでお店に入っていきます。
「絶対ここ! 僕、グラタンとハンバーグのセットにする!」
「パンケーキもあるねぇ、あ、クリームソーダもある」
元気な声で話しているのは、男の子のご兄弟。
二人共、小学生の低学年かな?
お父さんとお母さんがニコニコしながら立っています。
お父さんがショーケースのビールを指差すと、お母さんが人差し指でバツを作ります。男の子たちも「ブブーッ」と口々にブザー音を発しています。頭を搔いたお父さん、次に大きなエビフライを指差すと、お母さんからマルを貰ったみたいです。
そんなお母さんは、ビーフシチューを指差します。男の子たちは両手でマルを作り、家族は笑いながら、楽しそうに洋食店に入っていきました。
お昼時です。
どこも長蛇の列です。
あちこちから、いい香りが漂ってきます。
お店のシェフ、コックさん、板前さん。
皆さん張り切って、腕を奮っています。
腹ペコさんたちのお腹を満たす準備は万端です。
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