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たかが一万されど一万、俺にとっては大金だ。
「金蛇の嘘つき!茶柱の嘘つき!
神様なんて大嫌いだ!」と心の中で叫びながら
駐輪場に向かった。
自転車にまたがり漕いだ瞬間!
「ゴトゴトガタガタ」と振動が......
後ろのタイヤがパンクしていた.........WoW!!
すぐに近くの自転車屋でパンクを修理してもらう
二千円も取られた。
今日の出費...12000円なり〜〜〜!
『金色の蛇、茶柱3本、右手の招き猫が元気いい
トイレの神様、風呂場の神様』これは一体何だったのか、もしかしてパチ屋の計画的仕業?...まさか。
自転車のパンクを治し、帰り道空き缶を踏んで
こけた。その時膝を地面にしこたまぶつけてしまい
流血しながら家に帰る。
家に帰って最初に目に入ったのが招き猫の右手が
床に落ちていた。
妻に聞くと、手の振りが激しく動いていて
「大丈夫かしら」とみていた時に右手がポロッと
落ちたと言っていた。
嫁も、その招き猫を見た時に子供の事と俺の事を
心配したと言っていた。
その心配は当たっていた。
「ぱち屋で負けた上にタイヤがパンクして修理
その帰りにコケて膝擦りむいた」
と、妻に言ったら、
「それくらいで済んで良かった〜」
ちっとも、良くない!!
妻に膝の手当てをしてもらい、尿意を
催したのでトイレに行くと
便器の縁や床が濡れていた。
どうやら息子がオシッコを引っ掛けたらしい、
せっかく舐められるくらい綺麗にしたのに!
痛い膝を我慢しながら雑巾でまた掃除をする.........
リビングに戻り招き猫の右手も修理した...つもり
だったが動きがカクカクしてスムーズに動かなくなってしまった。
もう、2度と迷信なんて信じないぞと
心に誓う俺だった。
END
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