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ママ:メイリ?
メイリ:こんばんは、メイリだよ。
顔のニヤニヤ、抑えきれないよ〜!
ママ:アイリちゃんも起きてるわ。もう少し遅かったら、迎えられてなかったわ。
メイリ:そ、そうなんだ!遅くにごめんね!
(インターホンが切られる)
アイリちゃんね、思い出した気がする。
ママ、アイリちゃんって呼ぶんだ…?
私のことは…なんて呼んでたかな。
考えすぎかな、考えすぎだよね、
やっと休み取れたんだし、楽しもう!
(ドアが開く)
ママ:早く入ってきなさい、アイリちゃんが待ってるから。
メイリ:うん!
ママ:アイリちゃん、この人は姉のメイリよ。
モデルをやっているのよ。
アイリ:はじめまして〜、妹の愛里です。
メイリさん、よろしくお願いします!
メイリ:姉の芽依里です、モデルやってます。
ママ:挨拶終わったわね。メイリは2日間
家に泊まることになっているわ。
アイリちゃんには迷惑かけちゃうけど、
お願いね〜、
アイリ:うん、大丈夫だよ。お姉ちゃんに意識がある時に会えたんだもの。
ママ:うん、そうね、良かった。アイリちゃんが迷惑がっていなくて〜、
メイリ:あの、ママ…?
ママ:何?
なんか、怖い。アイリと対応が違う…
ような気もしなくはない…
メイリ:お土産、持ってきたんだ〜!
ママ:あぁ、ありがとね、
アイリちゃーん、もう寝なよ〜。
明日も学校あるんだから〜、ふふっ。
アイリちゃん、何してるの〜?
アイリ:えへへ〜、明日ね、友達と遊んできて、いい?
ママ:まぁ!全然いいわ!何着こうかしらねぇ〜!
アイリ:あはは、お母さんも来るみたい!
ママ:あら、ついて行こうかしら?
アイリ:あは、友達に笑われちゃうなぁ!
ママ:冗談よ〜!友達とたくさん遊んできなさい、そのためにも早く寝ましょ!
アイリ:そうだねお母さん!
そうだ、お母さんが作ってくれたショートケーキね、みんな美味しいって言ってくれた !
ママ:あら〜!ほんと!?
じゃあ、明日も作っとくわね!
アイリ:うん!ありがとう〜 おやすみ ^^
ママ:アイリちゃん、おやすみ。
ママって、こんな甘々なの…?
知らない、私の知らないママだ。
私だって、私だってママに…
メイリ:ママ、私ね仕事頑張ったんだ〜!
朝からほぼずーっと撮影なの、ヤバくない?
ママ:そうなの、大変ね。
他人事にしてる…?ねぇ、ママ、私のこと、なんだと思ってるの?
メイリ:私って、ママの何?
ママ:アイリちゃんの姉。
メイリ:ほら、私さ…?
自然と涙が出てくる。
悲しい、悔しい。頭の中がぐちゃぐちゃになった。ママは、アイリばっかり気にして…
私のことなんて、どうでもいいわけないよね?
だって…私のことモデルって紹介してくれたじゃん!
﹋﹋﹋﹋﹋﹋﹋﹋﹋﹋﹋﹋﹋﹋﹋﹋﹋﹋﹋﹋
ママ:ごめんね、言い過ぎちゃったわ。
メイリは私の大切な娘よ。
メイリ:ママ!大好きだよぉ!
ママ:メイリ、たくさんママに甘えてね。
メイリは仕事で疲れているだろうけど、
過保護すぎかしら?ふふっ。
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