An endless road ひっくり返った朝と夜

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 布団の上に寝転がって、腕をぎゅっと目に押し当ててみる。つむった目に、強く強く、押し当ててみる。  瞼の先に、暗いトンネルが見えてくる。トンネルのなかは真っ暗で、ぐるぐると曲がりくねっている。そのトンネルを、猛スピードで進む。腕をより強く押し当てると、速く進めるような気がした。  トンネルの先に、ほんのわずかな光が見える。米粒よりも小さな、強い光。あそこがきっと、トンネルの出口だ。  子供の頃によくやった遊びだ。私にとって、トンネルは人生の暗闇で、出口を抜けて光の世界にたどり着けば、きっと幸せになれるのだと信じていた。だから必死でトンネルを走った。  けれど、その出口にたどり着いたことは、まだない。
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