16人が本棚に入れています
本棚に追加
あの日裕貴はバイトの後ホテルまで会いに来てくれたらしい。
けれど門限で施錠されていて…
翌朝出直して来た時には私が既にチェックアウトをした後だった。
もう一度強く抱きしめられて、裕貴が頬を擦り寄せてきた。
「会いたかった…」
「裕貴…」
「マジ泣いたよ…俺」
「ごめん」
「…絶対、来てくれると思った」
「何その自信…若さ?若さゆえのやつ?」
「え?夏子何歳?そんなに離れてる?」
「私は五つも上のババアですよ」
「はッ。何だ…たかが五歳じゃん」
そう言って笑った裕貴にもう一度キスをされた。
最初のコメントを投稿しよう!