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「社長！ 毎星プラチナム社の件について、相談したいでーーあれ？」
僕は自室にそこに居るはずの社長に物申すはずだった。しかし、社長はというと予想だにしないことをしている。
「チッ、バレたか。バーに行くならせめて一時間はゆっくりしろよな」
社長と白峯さんがパソコンを持ち込んでカタカタと仕事をしている。しかも、それは僕がやるはずだった毎星プラチナム社の焼き芋パラダイスシェイク（商品名は決まったらしい）の仕事だ。
「折角、木之下くんがくる前にやって驚かせようと思ったのに、残念です」
白峯さんに至っては我が物のように僕のベッドを占領しながら寝転んで仕事をやっている。
「プラチナムの公開日、早まって明後日になったんだってよ。で、さっき、担当が泣きながら電話してきたらそろそろ話聞いてやっても良いかなと思ってな」
「でもプラチナムの窓口は僕でーー」
「旅行行く前に直接プラチナムに乗り込んで社員旅行するからすぐ対応できないぜって言ったら担当が白目剥いてたぜ。でも、力関係に物言わせていつも〆切を破る方がわりぃんだ。だから思い知らせるためにも本当にハワイに来てやったぜ」
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