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三日間の懇談会を終えると、あと約二週間で冬休み。
児童たちはクリスマスにもらうプレゼントの話や冬休みに出掛ける予定を喜々として話すようになった。
それなのに俺と先生の関係は相変わらず。
朝ご飯を準備して起こしてくれるところから、髪を乾かして優しく頭を撫でながら眠らせてくれるまで……かなり至れり尽くせりで甘えっぱなしだ。
懇談会を終えた最終日に、
「少し疲れるとぐっすり眠れますよ?」
なんて後ろから抱き締められて抜かれはしたが、その日も一緒に風呂に入っても触らせてはくれなかった。
正直、今日こそは……なんて帰ってすぐに入る一人の風呂場で少しずつ後ろも触るようになっているのに。
あの準備も何度かしてみて……初めての日は恥ずかし過ぎてもう先生の顔も見ることができなかった。
なのに、先生はそれ以上はシてくれない。
俺のを抜いてくれて、先生のだって反応しているのに……何がいけないのだろうか?
「終業式の日、反省会は行きますよね?二次会はどうします?」
肉じゃがを皿に乗せて微笑んでいる先生から受け取る。
「二次会はパスにしてあるけど……疲れている状態であんま飲むのはよくないかなって」
「自覚して下さったんですね?」
顔は笑っているのにじっとこっちを見る目が獲物を見つめるようにも見えて、ゴクッと喉が鳴った。
「なら、二次会は行かずに二人で帰ってゆっくりしましょうか?」
すぐにその視線は柔らかくなったが、ドキドキと心臓はかなり音を立てている。
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