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ヒュッと喉が鳴って息が詰まる。
「先生っ!!」
すぐに先生は繋いでいた手を引いて抱き寄せてくれた。
ギュッ抱き締めてくれる先生にしがみついて乱れかけた呼吸を整える。
「大丈夫、です」
「でも……」
「徳、間は……大学の同期で……大学四年の春まではいつも一緒でした」
眉を寄せた先生に笑顔を作って話してみた。
先生なら受け止めてくれる気がして。
いつまでも縛られているアレも和らげていつか解放してくれる気がして。
「もしかして……彼らのプレイを見てしまいましたか?」
やはり察してくれた先生に頷く。
「中学でも俺はサブドロップを起こしていて……コマンドが怖くて。でも、大学で徳間と一緒に居るようになって……徳間たちは羨ましいと思っていたのに……」
声が窄まってしまうと、先生はまた優しく抱き寄せてくれた。
温かい先生の胸元。
そこに頬を寄せているだけでホッとする。
「僕も……」
口を開いた先生の方にくっついたまま顔を向けると、先生もこっちを見下ろして少し笑顔を見せてくれた。
「僕はセラピストの時はメガネも外していて、望まれたプレイに応えられない時はグレアで押さえて誤魔化していました」
先生はセラピストの頃の話をするのが辛そうに見える。
そんな先生に俺はどうしたらいいのかわからない。
それでも続けてくれて、俺は胸が締め付けられる気がした。
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