一緒に

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 ふと温もりが離れたのを感じて目を覚ます。 「あ、起きちゃいました?おはようございます」  先生は微笑むと、俺の額にキスを落とした。 「おはよう……ございます」  少しぼんやりとしつつも体を起こそうとしてハッとする。  まだパンツのままだった俺。  これはちょっとそのまま布団から出るのも躊躇う。  すると、先生は俺の後頭部に手を伸ばしてきて引き寄せつつ今度は頬にキスをした。 「まだちゃんと痕ついてますね?」  指でなぞられてまたあのドキドキを思い出してしまう。  恥ずかしくて顔を上げられずにいると、顎を持ち上げられてしっかりと目を合わされた。 「だから、それがかわいいんですよ?」  そんな微笑まれてキスをされて、朝からトロンと溶かされてしまう。 「これからは一緒に寝ましょうか?」 「え?」 「嫌でした?」  そんなことあるはずがなくて思いっきり首を横に振った。  嫌なわけがない!  ただ、恥ずかしいだけで。 「まぁ、あまりにも航生さんと寝るのが心地よくて寝坊してしまいましたけどね」 「今日は土曜日だし、いいでしょう?」  笑う先生にしがみつくと、先生はゆっくりと俺の頭を撫でてくれた。 「そうですね!こうやってのんびり過ごすのも悪くないですね。むしろ……」  手を繋がれて顔を上げる。 「一緒に住みませんか?」  柔らかく微笑んでこっちを見てくれる先生と確かに離れたくない。  一緒に居たいと思うことに迷いはなくて、 「……はい」  答えると思いっきり抱き締められた。
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