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夕方、家に帰って、晩ご飯の支度をする。
夜、旦那様が帰って来て、
「玄関に落ちてたよ」と、ピンクの可愛い飾りが付いたヘアゴムを私に渡す。
「え? 私のじゃないよ……」と、言いながら、そのヘアゴムに身に覚えがあった。
「え! あの子のだ」
「ん?」
今日の海での出来事を話した。
「へ〜そんなことがあったんだ」
「うん。でも、どこにあったんだろう?」
「週末、そこへ行ってみようよ」
「え? 休めるの?」
「うん、ようやく仕事が落ち着いたから」
「うん! やった〜!」
私は、とても嬉しかった。
久しぶりのデートだ。しかも、大好きな海。
もう泳げないけど、見るだけでも好きだから。
それに、もしかすると又、あの女の子に会えるかもしれない。
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