夏の終わりに不思議な出会い

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しばらくして旦那様が目を覚ました。 「あーよく寝た。ごめん、足大丈夫?」 「うん、大丈夫だよ」 チュッとキスをしてきた。 (あれ? キスしたのバレた?)と思ったけど、何も言わないから気のせいか…… 「ん?」 「ううん」 もう一度、チュッとしてあげた。 そして、さっきの女の子のことを言うと…… 「あ、俺今、女の子と話してる夢を見てたよ」と言う。 「そうなの? なんて?」 「『大丈夫よ!』って、それだけ言って笑ってた」 「そうなんだ。今日は、あの子は居ないみたいね」 「そっか」 それから、近くの神社にお参りに行って、お店を見て周り、晩御飯を食べて帰った。 ポケットに入れていたピンクのヘアゴム。 「返せなかったなあ」 「大事に持ってたら?」 「そうだね」 私のヘアゴムと一緒にしまっておいた。
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