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翌夕方、僕が目を覚ますと窓の外にはオレンジ色の空が広がっていた。
どうやら寝すぎたらしい。
時計はすでに十七時を過ぎていた。
今から行ったとて、僕の取っている授業は全て終わっている。
仕方ない。大学に行くのは明日にしよう。
それにしても腹が減ったな……。
お金、いくらあったっけ。
財布の中にも口座にも、現金は残っていないことが判明した。
先輩に泣きつくと、急遽明日のバイトを紹介してくれた。
鞄をある場所からある場所に運ぶだけでお金がもらえるらしい。
授業も大事だか、生活も大事だ。左右の車輪、どちらが欠けてもまっすぐには走らない。
両立させてこその真っ当な大学生というものではないだろうか。
仕方ない。大学に行くのは明後日のほうがいいかな。
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