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夏の光で炭酸が躍る。
ぎらぎらと照りつける日差しを浴びて、サマーライトが夏を蓄えていく。
俺はその様子をじっと覗き込む。ガラス瓶でできた小さな世界の中で、無邪気な気泡が次々と生まれている。煌めきながら高みへと昇っていくその姿に、ついつい時間を忘れて見入ってしまう。
気がつくと日が暮れ始めていた。人気がなくなった浜辺には、打ち寄せる波の音だけが響き渡っている。
輝きを失い始めた海に凪が訪れて、やがて夜になった。
俺はゆっくりと立ち上がる。そして、砂に置かれた一本のガラス瓶を拾い上げる。歩きながら、日を追うごとに和らいでいく夜の蒸し暑さを肌で感じる。
夏の終わりが近いのかもしれない。でもあと少しだ、と俺は思う。きっとあと少しで、この夏が充ちるはずだ。
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