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1. 俺が「ちがう世界」に入り込んだ事が分かったのは、胸ポケットに入っていた手紙を手がかりに記憶を辿った結果からだった… あの手紙の内容から俺は職場の飲み会の帰りに遭遇した? 「ちがう世界」に入り込んだ要因は、俺の最寄り駅…東急大倉山に時空の窓があり… そこから「ちがう世界」に入り込んでしまった? 「ちがう世界」から「この世界」に戻る条件は… 俺の身体が消滅する前に俺が辿り着いた「ちがう世界」の駅にある時空の窓に飛び込む事で「この世界」に戻れると… しかし、俺は、ロイと闘争の末「ちがう世界」の政府機関「シンボル」で消滅してしまった… 「ちがう世界」で消滅した人は全ての記憶が無くなり元には戻れない? そして、接して来た「ちがう世界」の人達も同様に俺の存在が記憶から消える事となっていた? 何故?俺は記憶を取り戻す事が出来たのか? 俺はその要因を考えこんだ? その要因は… 俺が「ちがう世界」にいた時レオが俺に手紙を書いていた事… それが僅かに脳裏に刻まれ記憶となりキーワードが頭にとり残されて… 思い出されたのであった。 また「ちがう世界」で記憶に残した手紙を書いた… レオは… あることから…「この世界」に迷い混んでいる事がわかった? 俺はレオに会う事を手紙の内容から知ったのだった? レオの手紙には続きがあった。 「涼が居る世界は、今、レオが居る世界と比べてどうなの?」 「ロイのようなサイコパス、多重人格者的な人が多く居るの?」 俺が「ちがう世界」に居た時、レオは、この手紙にこの文章を書いてた。 それが、キーワードとなり俺の頭の中にあった「サイコパス、多重人格者」と一致した。 そのことから、俺は覚醒し「ちがう世界」に居た記憶が思い出せるようになったのだ… そして、レオはこの手紙を俺に渡した事からレオが「この世界」に入り込むチケットが用意され、時空の窓から入り込んだのだと… これは、俺が「ちがう世界」を理解し始めたときから頭の中でレオが俺に囁き続けていたのであった… 「涼!レオは、絶対ロイを許さない!」 「どの世界に居ても!」 「父さんをあんな風に…」 テレパシー的にレオから俺の頭に届いた…怒り、憎悪を感じた… 俺がシンボルから脱出し螺旋階段を駆け下りていた… この国「ちがう世界」に居られるタイムリミットが過ぎていき…俺は消えてしまった… その時、シン、イマ、レオ、そして、民衆によって火が放されシンボルは炎上した! 「ちがう世界」から消える数秒前、俺は、ロイは死んだものと決めつけていた。 だが…ロイは生きていた… そして、俺が発した言葉「なんとか、俺がいた世界に引き出してお前を裁く!」を忠実に守り「この世界」にやって来た! 有難くない事なのに… どうやって、ロイは「この世界」に来たのだろうか? 俺は、あの時発した言葉だけで… 「あ、そうか・・・」 それは、レオの強い思い… 怨念からか… 俺は、まず「この世界」舞い降りたレオを探し出すことを考えていた。 レオが「この世界」に来ているのは、あくまでも俺の頭の中にあるイメージと直感だけである? そのイメージと直感がテレパシーとして俺の頭の中でレオの声が届いているか? 「どうしたら、レオを探しだせるか?」 俺は独り言を呟いた。 「そうか…わかったぞ!」 俺はレオを探し出す手段を考えついた? 「そうだよ!…何処にいるか?」 俺は、イメージと直感を磨ぎすましテレパシーとしてレオの声を頭の中で聴けるように心がけていた… そして、何日経っただろうか? レオの声が、聴けるようになった… 「涼!今、レオは、大きな、大きな、水甕の側にいるよ?」 「レオが居た世界では、このような水甕なんて、まったく観たこと無いんだよ?」 「でもね、涼、なあんかこの水甕、を観てると、落ち着いてすごい気持ちがいいんだよ…」 「そしてね、涼、その水甕に大きな家が載っているんだよ!」 俺はそれを聴いて… 「そうか、海の側で舟があるんだな…ひょつとすると…?」 「そこは山下公園ではないか…?」 俺は、独り言を呟きレオの居場所を予想していた。
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